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原題：THE GREEN MILE
監督：フランク・ダラボン
出演：トム・ハンクス、マイケル・クラーク・ダンカン
製作：1999年米

黒人死刑囚コフィー（マイケル・クラーク・ダンカン）が、幼い姉妹をレイプし殺した容疑で刑務所に送られてくる。
看守を務めていたポール（トム・ハンクス）は、ある日ひどい尿道炎で舎房内で倒れこんでしまうが、コフィーの不思議な力で助けられる。
コフィーは相手に触れるだけで悪いところを治癒してしまうという不思議な力を持っているのだった・・・。

おすすめ度：★★★★★

タイトルの「グリーンマイル」とは、死刑囚が電気椅子まで最後に歩む緑色の廊下のこと。
実際こう呼ばれていたらしい。
不思議な治癒力を持つ黒人死刑囚を演じたのは、マイケル・クラーク・ダンカン。
大きな体で繊細な心を持つ死刑囚コフィーを、見事に演じていたと思います。

感動のファンタジーです。

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原題：GREENFINGERS
監督：ジョエル・ハーシュマン
出演：クライヴ・オーエン、ヘレン・ミレン
製作：2000年米・英

弟を殺した罪で刑務所送りになったコリン（クライヴ・オーエン）が、コッツウォルズの更生刑務所に移送されてきた。
刑務所長は彼と数人の受刑囚たちに、庭造りを命名する。
ガーデニングなどおおよそ似つかない彼らだったが、しだいに美しい庭造りに喜びを見出すようになる。
そんな中、女王陛下も鑑賞するフラワーショウ出場の話が舞い込んでくる・・・。

おすすめ度：★★★★★

ガーデニングの国イギリス。
実際にあった話を元に映画化したそうです。

人生を諦めていた男たちが、植物に癒され救われ、生きがいを見出していく。
過去に事件を起こした危険な男たちが、花や緑を手にして穏やかな表情になっていく。
人間の弱さ、自然の強さを感じる映画で、とても癒されます。

美しいイギリスの庭園風景は、一見の価値アリです。

原題：REDEMPTION
監督：ヴォンディ・カーティス・ホール
出演：ジェイミー・フォックス
製作：2004年米

犯罪多発都市ロサンゼルス。「クリップス」という若いギャング・グループのボスであるトゥッキーは、殺人事件をおこし刑務所へ送られる。
刑務所暮らしの彼のもとへ、一人の女性ライターが現われる。
クリップスについての記事を書こうとしている彼女は、彼に当時のクリップスついてのインタビューを申し入れる。
刑務所を頻繁に訪れる彼女との間にしだいに深い信頼関係が生まれ、その後の彼の人生は大きく変わっていく・・・。

おすすめ度：★★★★★

実在のギャングスター、スタン・トゥッーキー・ウイリアムズの半生を描いた作品。
主役は、「レイ」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス。

元ギャングで殺人まで犯した彼が、刑務所の中で自分を見つめなおし、子供たちに非暴力を訴え、やがてはノーベル平和賞を受賞するという壮大な真実のストーリー。
頑なに心を閉ざしていたトゥッキーが改心し、非暴力を訴えるようになるまでの過程はかなりサラッとしているので、観ているほうとしては、「なんだか急にイイ人になっちゃって。」という印象が。
でも、登場人物それぞれの心の葛藤がよく描かれていて、いい映画だったと思います。

原題の「redemption」は、宗教的背景があって私たち日本人にとってはなかなか理解しにくい単語ですが、この映画を観ると、なんとなくそのニュアンスが分かるような気がします。