[ドラマ]オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム-シーズン1~2

Filed under: ヒューマンドラマ — 1:37 AM 2021/07/26

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原題:Muhteşem Yüzyıl
出演:ハリット・エルゲンチュ、メルイェム・ウゼルリ、オカン・ヤラブク、ネバハット・チェフレ、セルマ・エルゲチュ、他多数
製作国:トルコ
放送開始:2011年~


※映画レビューサイトですが、海外ドラマの感想も時々書きます。ネタバレあり注意。


おすすめ度:

オスマン帝国の最盛期、第10代皇帝スレイマンの時代。トプカプ宮殿を中心舞台に、皇帝家族やハレムの人々を描いた作品。
世界約90か国で放送され、約8億人が視聴したとされる大大大人気のトルコドラマ。
シーズン1~4まであり、日本では現在「hulu」で全シーズン配信中。
シーズン1が48話、シーズン2が79話、シーズン3が92話、シーズン4が93話とたっぷりあり、あらすじは書ききれないので、興味があればHuluのサイトでどうぞ。

⇒ huluでシーズン1から視聴可能!-オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム


突っ込みどころが満載のトルコドラマ。出演者はトルコの他ドラマでも活躍する豪華な顔ぶれ。
まずはシーズン1~2について、見どころや気になった点をかい摘んでご紹介。

見どころは何といってもハレムで暮らす美女たち。皇女や側女、女だらけの後宮が舞台です。
オスマン帝国の一番華やかな時代の現イスタンブールが舞台ということもあり、豪華な宮殿や宝飾品、女性たちのエキゾチックな衣装など、とにかく素敵。

史実では、オスマン帝国の10代皇帝スレイマンは、軍事的な成功を多くおさめ、法の基盤を確立した実力者。
一方で、詩を書いたり宝飾品を作ったりと、芸術の才能もあったらしい。壮麗帝と呼ばれている。
ドラマでは女性関係が強調されているけれど、実際のスレイマンは遠征を数多くして領土を拡大していった皇帝で、ドラマ内でのスレイマンの描き方に対し、トルコ国内では当初かなりの反発もあったらしい。
でも、戦争シーンばかりじゃドラマとして面白くないからねぇ。

「ハーレム」って聞くと日本では何となくエロいイメージを想像する人が多いと思うけど、このドラマではそういったシーンはありません。イスラムの国のドラマなので。
浴場でタオル一枚巻いた若い女の子たちが髪をなでるように洗ってるシーンはよく出ますが、その程度。

実際にトルコを旅行して、トプカプ宮殿やモスクなどを見学した人であれば、イメージがしやすくより楽しめる。
トルコに行ったことない人は、多分このドラマを見てトルコに行きたくなると思うし、ドラマを見てから行ったほうが絶対に楽しめると思う。

スレイマン役のハリット・エルゲンチュは声がいい!ハゲててもセクシー。
スレイマンは「ムヒッビー(恋する者)」という名前で詩も多く残しているけれど、ドラマ内でもちょっと恥ずかしいポエムをあのイイ声で詠んでいます。
シーズン1~3のヒュッレム妃役メルイェム・ウゼルリは、可愛く見える時とぶさく見える時の両方があって、顔演技に幅があるところが好き。奴隷から皇帝夫人にまでのし上がった強さ、したたかさ、そして美貌(史実上はそれほど美人ではなかったようだけど…)という点でハマリ役。
スレイマンの母后役のネバハット・チェフレは、トルコ版デヴィ夫人。年齢を重ねても美と健康を保っている様子。
皇帝の片腕イブラヒム役のオカン・ヤラブクもかなりの演技派。顔に合わない高い声がどうにも気になってしまうが。役柄的にはシーズン1は好印象で見ていたけれど、シーズン2以降はどんどん憎らしくなっていきます。
皇女ハティジェ役のセルマ・エルゲチュは、長身でモデルの経験もある教養人らしい。何カ国語も話せるとか。
実生活でもドラマの中でも「美貌」と言われているが、激怒した時の顔はチャッキーみたいで怖いです。
上記以外にも個性的な出演者が多く、人でかなり楽しめる。個人的にはマルコチョール・バリ・ベイが好きです。

シーズン1では奴隷として宮殿に連れてこられたヒュッレムが皇帝の寵愛を受け、周囲と対立しながらも強くのし上がっていく姿が中心に描かれています。
シーズン2では皇子たちを含めた人間関係、後宮で起こる様々な事件、嘘や裏切り、そしてスレイマンの新たな女性関係など、さらにドロドロした展開になっていきます。
シーズン2の最後でヒュッレムは後宮の支配者となり、いったんストーリーとしては区切りがつくので、長すぎて疲れる!と思ったらここで休憩してください(笑)

とにかく長い長いドラマで、しかも一度見始めると続きが気になって仕方ないので、暇な人にオススメです。