ビフォア・ミッドナイト

Filed under: 恋愛・ラブコメ — タグ: , — 5:30 PM 2015/02/20

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原題:BEFORE MIDNIGHT
監督:リチャード・リンクレイター
出演:イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー
製作:2013年米

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9年ぶりにパリでの再会を果たした2人のその後。
時はさらに9年経ち、ジェシー(イーサン・ホーク)とセリーヌ(ジュリー・デルピー)は、双子の子供たちと共にギリシャで6週間の休暇を過ごしていた。
最初の出会いから18年、いまや生活を共にし、仕事と育児に追われる2人。
久しぶりに2人きりのロマンチックな夜を過ごす予定も、些細なことから口論になってしまい・・・。

おすすめ度:

余韻を残す終わりだった2作目「ビフォア・サンセット」から、また9年が経っています。
結ばれることはないと思っていた2人の間には、まさかの子供まで。

40代になった2人は、日々の生活に疲れて、若い頃のパッションはやや失いながらも、あの果てしなく続くテンポの良い会話は健在。
風光明媚なギリシャの町を歩きながら、とにかくよく喋る。
さっきまでたわいもない話で盛り上がっていたのに、なぜか喧嘩がはじまったり。
理論派で愛情深いアメリカ人男と、行動力のある感情派のフランス人女が一緒に暮らすと、こんな風になるということ。

このシリーズは、ほぼ2人の会話だけで成り立っています。
1作目:恋人までの距離(ディスタンス)
2作目:ビフォア・サンセット

今度どうなるか分からない2人の不安定な関係、切なさといったものは今作にはなく、家庭の問題や夫婦の間に生じる亀裂といった、よくありがちな夫婦の物語に傾いていましたね。
前作が傑作だっただけに、どうかな・・・と思うところはあったけれど。
人ってこうして年を取っていくんだね、って向き合えた映画。

ともあれ、2人のその後がまた観れたのは、嬉しかったです。
また続きがあるのかな?

>> イーサン・ホーク出演映画をみる

ビフォア・サンセット

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原題:BEFORE SUNSET
監督:リチャード・リンクレイター
出演:イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー
製作:2004年米

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若い2人がウィーンで運命的な出会いをし、ひと晩ともに過ごし夜明け前に別れ、あれから9年。
N.Yに住む作家ジェシー(イーサン・ホーク)が、新作のプロモーションの為パリを訪れる。
今回出版したのは、9年前のセリーヌ(ジュリー・デルピー)との出来事を綴った小説だった。
会場の片隅には、セリーヌの姿が。
2人は9年ぶりの再会を喜び、パリの街を歩きながら9年間の互いの出来事について語り合う。
ジェシーの帰国の時間が刻一刻と迫っていた・・・。

おすすめ度:

前作「恋人までの距離」の続編。
今回は原題のBEFORE SUNSETがそのままタイトルになっていました。
前作も同様にBEFORE SUNRISEでよかったのに。

再会のシーンは結構あっさりしたものでしたが、逆にそこにリアリティがあったように思います。
9年という長い月日を経て、年を重ねた大人の2人が複雑な思いを抱きながら再会するときって、実際はあんな風に淡白なんじゃないかなと思います。

お互いを探り合いつつ、昔のように若さと勢いで飛び込めない、微妙な関係が切ない。
2人の語り合いのシーンがほとんどですが、その会話の一つ一つに重みがあり、こんなに感情移入できた映画は久しぶり。

イーサン・ホークもジュリー・デルピーも、さすがに9年経って年を取っているけど、前作の時より素敵でした。
私自身、前作を観たのが20代前半、そして今作を30代前半で観たので、主人公たちと同年代、妙に共感できる部分が多かったです。

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恋人までの距離(ディスタンス)

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原題:BEFORE SUNRISE
監督:リチャード・リンクレイター
出演:イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー 
製作:1995年米

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ブタペストからウィーンに向かう電車の中で、1人旅をするアメリカ人ジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人女学生セリーヌ(ジュリー・デルピー)が出会い、話をするうちに意気投合。
彼女はフランスへ帰る途中だったが、明朝のアメリカ行きのフライトまで、ウィーンの街で夜を明かすというジェシーの誘いに応じ、2人は一緒に電車を降りる。
ウィーンの街で語り合い、お互い傷心の一人旅であることが分かる。
どんどん惹かれあう2人だが、明日の朝にはそれぞれアメリカ、フランスと別々のところに旅立つ・・・。

おすすめ度:

95年のベルリン映画祭銀熊賞を受賞した作品。

「Before Sunrise」という原題はとても素敵なのに、「恋人までの距離」って邦題がダサすぎる。
しかも、(ディスタンス)ってのは別にいらないと思う。

行きずりの恋と言ってしまえばそれまでだけれど、旅先での偶然の出会いから、お互いの人生観を語り合い、14時間という限られた一緒にいれる時間を大切に過ごそうとする若い2人がかっこよくて、大人の恋愛を感じました。

2人が過ごす歴史と情緒あるウィーンの町並みが印象的。
アメリカ映画にしては珍しいテイストの作品で、ガチャガチャしていない、しっとりした恋愛映画です。

追記:この作品の9年後に、続編「ビフォア・サンセット」が公開されました。こちらの続編が最高に良いので、是非順番にセットで観ていただきたいです。

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